1968年のバイク世界一周旅行


その2


一回しかない人生、当たり前のように、
年を取り、ただ「未知への旅立ち」を待つのは、
私にはできない。


77歳の私は、今も日々、
時間つぶしと、少しはボケ防止にと、
何をすべきかと、
常に前向きに考え、
実行に移すことにしている。


時間は待ってくれない、
時間と頭の使い方、思考は経験に基づくもの、
人生の結果は、日々の生き方次第である。


若き日、経験した諸々の出来事が、
走馬灯のように、
腐りかけた脳みその中を
濁流のように渦巻いている。


読書も大切だが、水泳の本を読めば、
泳げるという保証はない。
泳ぎを取得するには、死ぬ危険もある水の中へ
飛び込む勇気が必要である。
それが経験というものではなかろうか。


夢を見るのは寝ているときだけで十分だ。
人は起きたときは、夢の内容の多くを忘れている。
人生で最も大切なことは、
その夢を忘れることなく、
それを人生目標として、達成するため
努力することだと思う。
人生を振りかえる歳になり、
その人生が良かったにしろ、悪かったにしろ、
それは努力の結果である。
努力は決して嘘をつかないと、私は思う・・・・。


人生において、後悔ほど恐ろしいものはない。